Jardin d'Apsara Paris

アプサラのタロットカードリーディングとパリの暮らし

「調整者たち」について

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夜明けが近づいて東の空が少しずつ明るくなってくる頃。調整者たちのことを考えるのはそんな時です。

調整者という言葉は、日本が誇るヒロイックファンタジー「グインサーガ」の著者、栗本薫先生が使われています。自らが寄ってきたるところを探し求めることで、この世と宇宙の生成の謎を明らかにしていく主人公・豹頭王グインを中心に、パロの薄幸の麗人アルド・ナリス、暁の女王リンダ、ゴーラの狂王イシュトヴァーン、アルゴスの黒太子スカールら、それぞれ巨大な運命を生きる登場人物が130巻に及ぶ叙事詩を紡ぐエンターテイメント。栗本先生は、稀有なこの物語をついに完成されることなく逝去されましたが、最後の方の数巻は既に明らかにされつつある物語の核心に触れていました。

 

我々の生きている世界は、宇宙という膨大な空間に浮かぶ粒子のようなもの…その中にも外側にも、我々の想像もつかないレベルや種類の文明度に達した存在がいるはず。彼らが地球の人々を導いたのではないかという説は昔から唱えられています。

巨石文明は何故可能だったのか。

簡単に行き来はできないはずの世界各地に伝わる古代の神々の伝説に共通項が多いのは何故か。インドヨーロッパ言語に分類されるが、既に古代には全く異なった言語として存在するサンスクリット語やラテン語に共通の単語があること。ピラミッド、地上絵、アンコールや南アメリカの巨大建造物に残された天体との繋がりの痕跡。

 

調整者たちの統べる世界で何か大きな禁忌をおかしたグイン王は、中原の運命を人間の世の栄枯盛衰のことわりを飛び越えてねじ曲げようとする侵略者ヤンダル・ゾッグの力から守ろうとする調整者たちに、「追放」され送られたらしい、ということです。

 

ここまで壮大なレベルの英雄のサーガでなくとも、地球と人類を見守る存在は確かにいて、我々が幸せな生を通じ輪廻から解放され、宇宙の「源」に回帰し、黄金律を支える力になりゆくことを、望んでいるのではないか?と思うのです。彼らは、わたしやあなたの心を曇らせる闇を取り除き、大小の試練を与えることでより強く美しい魂となり、同じ時を生きるほかの人を支え、類い稀ない今世を全うすることを応援してくれている、そう思います。よく天使やドラゴンがスピリチュアル界では語られますが、わたしには彼らは実体のないエネルギー体のように感じられます。必要な時に、地球の人に受け入れられやすい形状をとって顕れる…ということかと。彼らが送りたいと思っているメッセージを、もっともっと正確に言葉にするために、わたしにできる努力を続けていきます。