Jardin d'Apsara Paris

アプサラのタロットカードリーディングとパリの暮らし

恋愛は今生のレッスン

私自身は、恋愛や結婚は経験したものの、むしろどちらかといえば長い間キャリアをフォーカスにした生き方をしてきたつもりでしたが、私のYouTube動画ではやはり恋愛リーディングに一番たくさんの視聴数がつきます。

 

数年前、ある雑誌でふと見かけた特集に、究極の勝ち組とは、家庭、キャリア、夫、子供、そして恋人すべてあり、の女性だというようなことが書かれてあり、その時の自分はたまたまそうだったけれど・・・これは勝っているということなのか?と違和感を感じた覚えがあります。

 

恋愛や結婚・出産を女性としての成功の物差しにするような考え方って、多くの人を(男性も)不幸にする場合があるし、これからはますますマイナーになっていくのではないでしょうか。少子化で税金を払う人が減るのが困るということを除けば、結婚も出産もむしろ人生のオプションの一つになった方が、個人は幸せに生きられるのではないかと思います。

 

私のリーディングでは、恋愛はこの世に転生した我々の受ける大きなレッスンの一つ、という位置づけです。

 

レッスンと考えれば、恋愛経験は多くの人とある程度自分の素の部分を見せて親密に関わることができた実績であり、一方では続くことが良いことだとするのならば、失敗の数が多いということでもあります。お相手とのかかわりから様々なパターンや展開を覚えて自分をより深く理解し、自分以外の誰かを深く愛することのよろこび、なくすことの苦しみ、心の移ろいやすさ、軽い関係の気軽さ、ときめきのなくなったときの課題・・・と、いろいろな引出しが多くなります。一生を、浮き沈みを経て添い遂げることが良いのか、一瞬だけでも来世までも忘れられなくなる強烈な恋愛体験がよいのか、というのはそれぞれの方の運命と好みの問題です。

 

究極的には数が多いかどうかということよりも、自分の魂が求め、相手と一体になるような愛を体験することで、その愛が、たとえ添い遂げることがなくともいつまでも燃え続け、輪廻する人生を温めてくれるようなことがあれば、素晴らしいと思います。